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2024.09.25沿道探検隊

京都マラソン沿道探検隊(第8回 龍安寺)

第8回は、京都マラソンコースの約11.8キロ地点にある世界遺産の龍安寺をご紹介します。
京都マラソン走行中に見ることができるのは、入り口の部分だけですが、やはり有名なのは「石庭」ですよね。
この石庭は、「作者は誰か」「作者は庭に何を託したのか」などがわかっておらず、謎に包まれた庭です。
石庭には排水を考慮した工夫や土塀の高さを計算し、奥行きを感じさせる工夫があります。周囲の土塀は石庭作庭当時のままで、ひなびた趣きがあり、名画のフレームのように石庭の重要な構成要素となっています。
さらに石庭には大小15個の石が配置されていますが、どの角度から眺めても、1つ、2つは他の石の陰に隠れて見えないようになっていると言われています。作者の意図は不明ですが、禅の公案のようにも見え、自由な解釈と連想にゆだねるしかありません。
このように、石庭には訪れたものを魅了するものがあります。
昭和50年(1975年)にエリザベス女王が拝観され、その様子がBBCで世界中に放映されて、Rock Gardenとして世界中に知れ渡りました。
龍安寺には、他にも徳川光圀(水戸黄門)が寄進したと伝わる有名な蹲踞(つくばい)※などもありますので、ぜひ訪れてみてください。

※ 中央の水穴を「口」の字に見立て、周りの四文字と共用し、「吾唯足知(われただたるをしる)」と読む。これは『佛遺教経』の「知足の者は貧しといえども富めり、不知足の者は富めりといえども貧し」という教えを図案化したものといわれている。

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